植物療法の本場フランスなどで学んだ知識と、生理学に基づいた確かなアロマテラピーをお伝えします。まずは無料講座から。
ラバンジン・スーパー / ラバンジン・アブリアリス
基本情報
一般名:ラバンジン・スーパー、ラベンダー・スーパー / ラバンジン・アブリアリス、ラベンダー・アブリアリス
学名:Lavandula x intermedia
科名:シソ科
産地:フランス、スペインなど
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:花
特性成分:酢酸リナリル、リナロール、カンファー、1,8-シネオール、クマリンなど
主な効果・効能
鎮静、鎮痛、鎮痙、筋肉の抗拘縮、抗炎症、創傷治癒、抗菌、リラックスなど
解説
ラバンジンは真正ラベンダー(L. angustifolia)とスパイクラベンダー(L. latifolia)の交配種で、ラバンジン・スーパー、ラバンジン・アブリアリス、ラバンジン・グロッソの3種類が主に栽培されています。ラバンジンは真正ラベンダーよりも収油量が多く安価なため、真正ラベンダーの偽和に使用されることがあります。
アロマテラピーでは主に、ラバンジン・スーパーとラバンジン・アブリアリスを使用します。ラバンジンはカンファーや1,8-シネオールを真正ラベンダーよりも多く含みますので、筋肉痛やケガのケアにはラバンジンの方がより向きます。
ラバンジン・スーパーは比較的真正ラベンダーに香りが近く、精神的・肉体的な緊張をほぐします。精神的な鎮静作用や睡眠導入作用は真正ラベンダーの方が高いと言われていますが、ラバンジン・スーパーも同じように使うことが可能です。また、皮膚塗布や芳香浴に使用します。
ラバンジン・アブリアリスは、カンファーや1,8-シネオールをラバンジン・スーパーより多く含みますので、より肉体面のケアに適しています。こちらの香りは真正ラベンダーとは異なり、あまり芳香浴には向きません。
使用方法と使用例
【使用方法】
皮膚塗布、芳香浴、吸入、石鹸やアロマクラフト用香料
【使用例】
*筋肉の強張り、痙攣(濃度:約2.9%):ラバンジン・スーパー(orラバンジン・アブリアリス)1滴、ラヴィンツァラ・シネオール1滴、バジル1滴をヘーゼルナッツオイル5mLで希釈し、塗布します。
*軽いやけどや軽いケガ(濃度:約16.6%):ラバンジン・スーパー(orラバンジン・アブリアリス)10滴、ティーツリー10滴をヘーゼルナッツオイル5mLの割合でブレンドしたものを、綿棒などで1日2~3回塗ります。ピンポイントの使用であれば原液塗布も可能です。
精油の濃度は、精油1滴あたり0.05mLで計算しています。メーカーによって1滴の量が違いますので、使用前にご確認ください。
注意事項
・通院中、投薬中、基礎疾患のある方は医師・薬剤師にご相談の上でご利用ください。
・小児、認知症の方、ペットが触れない場所に保管してください。
・推奨される用量を超えないようにしてください。
・目や粘膜との接触をすべて避けてください。目に入ったり、粘膜に付いた場合は新鮮な植物油で流してください。水を使うと、より体内に浸透しやすくなります。
・本サイトでは、日本で一般的に広まっている塗布濃度よりも高めの濃度でブレンドレシピを書いていることがあります。ご不安な方は低濃度からお試しください。必ずパッチテストを行ってからご使用ください。
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